固定相場制■

 1960年代末まで日本では中央銀行が要求される為替を全て受け入れる形で、固定相場制が採られていました。
1ドル360円と決められていたのです。
中国でもごく最近までは固定相場制が採られていました。
固定相場制とは、為替の変動を、固定もしくはごく小幅に限定する制度でペッグ制とも言います。
 固定相場制のメリットとしては、自国の通貨を貿易上結びつきの深い国の通貨に連動させる場合が多いので、それにより為替相場の変動に振り回されることが少なく、輸出競争力を確保し、貿易を円滑に行うことができる点があります。
現在中南米では米ドルと、アフリカなどでは仏フランと連動している国が多くあります。
 固定相場制のデメリットとしては、相場維持のために金利政策も連動している相手国に追随しなくてはならない点にあります。
相手の国が利上げした時には、自国の景気動向や金融政策にかかわらず相手国に追随して利上げしなければなりません。
そうしなければ資金が相手国に流出し自国通貨が急落し、インフレが発生しかねないからです。
 固定相場制には一つの国のみの通貨と連動させずに複数の通貨レートの平均値と自国通貨を連動させるものもあります。
この固定相場制を通貨バスケット制と呼び、シンガポールなどもその一例です。
 経済的基盤の弱い国や不安定な国は、ちょっとした経済変動でも為替レートが大きくぶれて不安定になってしまいます。
そうしたことを避けるために固定相場制をとり、経済の基盤を安定させようとしているのです。